「サードウェーブコーヒーってなんだろう・・・」
「日本の喫茶店文化とも関係があるって聞いたけど・・・」
「サードウェーブコーヒーって、どんな味か自宅で味わってみたいな・・・」
あなたはサードウェーブコーヒーの魅力を知っていますか。
じつは、このコーヒーは美味しいだけでなく、さまざまな魅力が隠されているのです。
もし、その魅力を知らずにいれば、本当においしいコーヒーの世界から取り残されてしまうかもしれません。
そこで今回は、サードウェーブコーヒーの特徴や、魅力を深堀します。
- サードウェーブコーヒーの5つの魅力
- サードウェーブコーヒーとは何か
- 自宅で楽しむための準備と淹れ方
これからコーヒーをもっと楽しみたいと思っている人や、サードウェーブコーヒーに興味がある人は必見の内容です。
ぜひ、最後まで読んでいただき、コーヒーの新たな魅力を発見しましょう。
\コーヒーのこだわり淹れ方/
サードウエーブコーヒー5つの魅力
サードウェーブコーヒーには、
- 浅煎りで際立つ豊かな酸味
- 単一産地のシングルオリジン
- トレーサビリティの透明性
- 直接取引によるダイレクトトレード
- 丁寧なハンドドリップ
と、5つの魅力があります。
どういうことでしょうか。
つぎから詳しく解説します。
浅煎りで際立つ豊かな酸味
1つ目、サードウェーブコーヒーの主流は浅煎り※です。
なぜなら、浅煎りはコーヒー豆本来の風味を引き出し、フルーティーな酸味や爽やかな味わいが際立つためです。
浅煎りで仕上げると、フルーティーな味わいや花のような香りを楽しめます。
そのため、若い世代でも飲みやすく仕上がっています
単一産地のシングルオリジン
2つ目は、単一産地のシングルオリジン※であることです。
サードウェーブコーヒーでは、特定の農園や地域のみで栽培されたコーヒー豆を使用する、シングルオリジンにこだわっています。
産地特有の風味や特徴を楽しめ、品質にブレが少くないため、安定したコーヒーの魅力を感じられるでしょう。
シングルオリジンは、農園名や生産者名がパッケージに記載されています。
生産の向こう側が見えて安心できるのも特徴的です
トレーサビリティの透明性
3つ目はトレーサビリティー※の透明性です。
サードウェーブコーヒーでは、「トレーサビリティ」豆の生産地や生産者に関する情報の透明性が重要視されています。
コーヒー豆はどの農園で育てられ、加工・輸送されたかが明確に分かるように、生産者からロースター、小売店までの行程が追跡・記録されているのです。
トレーサビリティの高さにより、消費者は安心してコーヒーを楽しめ、生産者の努力や品質へのこだわりを感じられるでしょう。
直接取引によるダイレクトトレード
4つ目は直接取引によるダイレクトトレードです。
サードウェーブコーヒーでは、生産者と直接取引するダイレクトトレードが一般的で、中間業者を挟まないため、適正価格で取引が可能となり、生産者の生活向上につながっています。
豆の品質についても生産者と直接会話ができ、質の良いコーヒー豆の安定確保につながっているのです。
ダイレクトトレードはサードウェーブの重要なポイントで、ビジネスをこえた人と人のつながりを大切にしています
丁寧なハンドドリップ抽出
5つ目は丁寧なハンドドリップで抽出することです。
サードウェーブでは、こだわりのコーヒー豆の味を最大限に引き出すため、丁寧なハンドドリップによる抽出方法が重視されています。
マシンによる一括抽出ではなく、一杯ずつ丁寧に手作業で淹れ上げるスタイルは日本の喫茶店文化に通じ、コーヒーの深い味わいを楽しむための重要な要素と言えるでしょう。
つぎからは、サードウエーブの魅力を歴史的な面から深堀します。
サードウエーブコーヒーの歴史
サードウェーブコーヒーは、コーヒー業界の新たな波として2000年代にアメリカで始まりました。
これまでのファーストウェーブ(インスタントコーヒーの普及)とセカンドウェーブ(エスプレッソやフレーバーコーヒーの流行)に続く、コーヒー本来の味を追求する流れがやってきたのです。
サードウェーブコーヒーとは
サードウェーブコーヒーは、コーヒー豆の品質と個性を追求するコーヒー文化の動きです。
- 生産過程
- 焙煎方法
- 抽出技術
にこだわり、コーヒー豆本来の風味や特徴を引き出すことを目指しています。
先ほどもお話ししましたが、浅煎りの豆を使用し、シングルオリジンやダイレクトトレードにこだわった活動のことです。
アメリカ西海岸のカフェから広まり始めたこの新しい波は、「第三の波(サードウェーブ」と呼ばれるようになったのです
日本の喫茶店文化との関連
日本の喫茶店文化は、サードウェーブコーヒーのルーツとされています。
一杯ずつ丁寧にハンドドリップで淹れるスタイルは、日本の喫茶店で長い間愛されてきた伝統的な淹れ方と通じますね。
ブルーボトルコーヒーの創業者である「ジェームス・フリーマン」氏も、日本の喫茶店文化に影響を受けたと述べているのです。
このことから、サードウェーブは日本にとって逆輸入とも言えるかもしれませんね。
ジェームス・フリーマン(ブルーボトルコーヒーCEO) 1965年、アメリカ・カリフォルニア州出身。クラリネット奏者だったが、2002年8月、サンフランシスコにある自宅ガレージでコーヒーの販売を始める。2015年7月現在、アメリカと日本で全21店舗を展開している。
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ファースト・セカンドウェーブとの違い
サードウェーブ前の波として、ファーストウェーブ(大量生産・大量消費)とセカンドウェーブ(カフェ文化の成長)について解説します。
ですが、コーヒー豆の品質や個性、生産者への配慮は後回しにされていました。
これに対しサードウェーブは、コーヒーの本質的価値の追求を目指す新しい時代へ突入したのです。
つぎからは自宅で楽しめるサードウェーブコーヒーについて解説します。
自宅で楽しむサードウェーブコーヒー
店舗で味わうだけでなく、自宅でもサードウェーブコーヒーを楽しんでみませんか。
道具がそろえば、手軽に本格的な味わいに出合えます。
準備する物
- シングルオリジンのコーヒー豆
- ハンドドリップ用のドリッパー
- サーバー
- ケトル
- ミル(コーヒー豆を挽くため)
挽いてあるものを用意してもOK - ペーパーフィルター
- タイマー
- 温度計(任意)
以上の道具をそろえることで、自宅で本格的なサードウェーブコーヒーを楽しめます。
おいしく淹れるポイント
- 豆の選択
高品質なシングルオリジンのコーヒー豆を選びましょう。
豆の特徴を理解し、好みに合ったものを選ぶのが大切です。 - 挽き方(挽いた粉を用意する場合は不要)
コーヒー豆は淹れる直前に挽くことで、新鮮な香りと風味を保つことができます。挽き具合は中細挽きがおすすめです。 - 水温
水温は90℃前後が理想的です。
沸騰直後のお湯を使うと苦味が強くなるため、少し冷ましたお湯を使用しましょう。 - 蒸らし
コーヒー粉に最初に注ぐお湯は少量にして、約30秒間蒸らしましょう。
蒸らすことでコーヒーの粉が均等に湿り、抽出がスムーズになります。 - 注ぎ方
お湯はゆっくりと円を描くように注ぎ、コーヒーの粉全体に水が行き渡るようにしましょう。
コーヒーの粉が沈み込みそうになったらお湯を少量注いでください(沈み込みそうになるたび繰り返す)
浅煎りの豆は深煎りよりも重く、お湯を注いだ際に沈み込みやすいため、沈み込む前に手早くお湯を注ぎ足すことがポイントです。
ドリップしすぎると酸味が出やすいため、注意しましょう。
そして未来へ|フォースウエーブの予測
サードウェーブコーヒーの波は現在も続いています。
ですが、つぎの第四の波(フォースウェーブ)も見え始めています。
あくまで予測ですが、フォースウェーブは
- 環境保護
- サステナビリティ
- 生産者の福利厚生
などが重視されるとみられています。
- CO2排出量の削減
- 有機栽培の普及
- 生産者の教育支援
なども課題といえるでしょう。
コーヒー愛好家の私としては、おいしいコーヒーが安定的に飲めて、さらなる進化を遂げることを祈るばかりです。
あなたはどう予測しますか・・・
サードウエーブコーヒーの魅力|まとめ
今回はサードウエーブコーヒーの魅力を解説しました。
最大の魅力は、コーヒー本来の風味を引き出すためのこだわりでしょう。
では、まとめます。
5つの魅力
の歴史
- サードウエーブコーヒーとは
サードウェーブコーヒーは、コーヒー豆の品質と個性を追求するコーヒー文化の動き - 日本の喫茶店文化との関連
日本の喫茶店文化は、サードウェーブコーヒーのルーツ - ファースト・セカンドウェーブとの違い
ファーストウェーブは、コーヒーを大量生産・大量消費する時代で、手軽さと低コストが重視されていた
セカンドウェーブは、スターバックスなどのカフェチェーンが広がり、カフェ文化が広く普及した時代
サードウエーブコーヒー
- 準備する物
- シングルオリジンのコーヒー豆
- ハンドドリップ用のドリッパー
- サーバー
- ケトル
- ミル(コーヒー豆を挽くため)
挽いてあるものを用意してもOK - ペーパーフィルター
- タイマー
- 温度計(任意)
- おいしく入れるポイント
- 豆の選択
高品質なシングルオリジンのコーヒー豆をえらぶ - 挽き方(挽いた粉を用意する場合は不要)
コーヒー豆は淹れる直前に挽く - 水温
水温は90℃前後が理想的 - 蒸らし
最初に注ぐお湯は少量にして、約30秒間蒸らす - 注ぎ方
ゆっくりと円を描くようにして、コーヒーの粉全体に注ぐ
- 豆の選択
サードウェーブコーヒーは、生産者と消費者を繋ぐ「食の文化」でもあります。
生産から消費にまで、すべてのプロセスにこだわり、持続の可能性を追求することで、コーヒーの新しい価値観を作り出していると言えるでしょう。
単なる飲み物をこえた、人と人とをつなぐものがサードウェーブコーヒーなのです。
ぜひ、あなたもサードウエーブコーヒーを試して、もっとコーヒーライフを楽しくしませんか。
きっと、お気に入りの一杯でワンランク上のリラックスタイムが手に入るでしょう。
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